最近、少し前までごぶさただった読書にふたたび励んでいる。別に励むものでもないかもしれないが。 いま何となく読んでいる小説、以前読んだことがあって、いま、再び読んでいるのだが、感想が結構、以前の記憶をもとにしたものとは変わってくるね。 それは、僕の、視野が広がった? のかというと尊大な感じだが。人の感情などを大昔より少しは読めるようになってきたからかな? などと思っている。 10代くらいで読んだ本や、見た映画の感想はいかに稚拙であったことか! いまは稚拙でないかといえば、それを証明するには仔細な感想をつづるしかないわけで、そんなことする気はない。だが、やっぱ、昔より、よく見えていると思う。そして、それは良い事であるように思う。
ジャンプして反復 ジャンプして反復 アップ・アンド・ダウン あっぷ・あんど・だうん 誰にもわかってもらえないだろうが いつか俺をわかってくれる女神が いるんだよ いや今も見てるぜ 俺を そういうのは 躁かもしれん でも そういうのもいいな それはフィリップが繰り返す横柄な 未来妄想 ホウボウに放牧されっぱなしの奴の 未来妄想追求ミサイルが つっぱしるんだ そういうのも いっぱいっぱいだけど やつは躁病だから ガキみたいに限りない 好い加減かげんしてくれないあたりが 僕流の神の存在証明なのさ と フィリップは嘯くから あまりの痛さと寒さに 俺らはドン引きだった 安いチョコレートと 安い酒 いちにさんしのごろくでとうとう 一日終わりの詰まらん現実 堂々生きてもいないのに 滔々語ってしまうこの体たらく おお ハラショ おお 仏陀 俺は誰も救わない そういう人間を演じたい 俺は自分すら救わない そうしてそういう人間を演じたい だって そうしたら早死にする天才詩人みたいだろ 嘯き嘯き ガミガミいう輩にゃあ 到底みせられんこと口ずさむ かねがね金こそ大事じゃないか なんて思いよっても 詩になんぞいみぞありや? さもあり 又、訥々 空し。